2012年6月4日月曜日
書評『3つの原理』ローレンス・トーブ
日本にも造詣が深い著者が過去の歴史的背景をタイトルの通り3つの観点から整理し、今後の社会感に対して独自の示唆を行なっている内容。さすがに、10ヶ国語を話せる著者だからこそできる、各地の宗教感なんどに深く触れているところが独特だと思います。
3つ原理とは、性別と年齢と社会階層という3つ視点から歴史を深堀していきます。
1つ目の性別という切り口は、生物学的な男女ではなく、男性的と女性的という感覚を陽と陰で表現することで、
優劣の関係のないという点と、過去の歴史的な流れとして、時代ごとに陽と陰のどちらの方が社会の中心で、
今後は、どちらが優勢になっていくかという分析を示している。
2つ目の年齢という観点は、社会全体の成熟度を人間の年齢で表現するもので、それぞれの世代の特徴を、
各時代の社会性や動向を表現している。
3つ目の社会階層が、著者が最も伝えたかったことの量で、前述の2つの原理と絡めて解説がされている。
本書の中では、階層をカーストと表現しており、以下の4つのタイプ徐々に変質してきている。
「宗教・精神のカースト」→「戦士のカースト」→「商人のカースト」→「労働者のカースト」
各カーストは栄枯盛衰があり、徐々に主たる価値観が変わってきている。
現在は、労働者のカーストから次のカースおtに移り変わろうとしている段階。
次は、これまでの「労働者のカースト」の影響を受けながら、「宗教・精神のカースト」に移行するという。
ただ、過去の「宗教・精神のカースト」に退行するのではなく、神のような偶像崇拝になるのではなく、
精神的な成長を加速させるための、個々人が心の成熟度を高めていくというもの。
最初にこの本を読んだののが、今から5年位前だが、今読んでも十分価値のあるもの、「ソーシャル」、「ノマド」などに
代表される新しい社会的な価値観にも通じるものがあると感じる。
一番衝撃の走ったのは、「内なる神」という言葉。絶えず変わりゆく独自の一貫性と自分にしかできない正しい行動を示してくれるのは、自分にしかないというもの。
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最近読んだキリスト教の本に、「内なる神」に通じる話が出てきていたよ。
返信削除信仰の本質は、各人の心の中にいる神を頼みにする事にある、という様な内容だった。
個人主義の根底にあるものを見た思いがしたな。